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高校1年生必見!定期テストで高得点をとるための対策とは?

保護者会

こんにちは。ねこの数式のnanakoです。

高校生になって数学が不得意になった…なんて話を聞いたことありませんか?

そう、それは起こりうる現実です。

実際に私が見てきた生徒たちの中にも、中学校で数学が得意だったにも関わらず、高校の最初の定期テストではひどい結果となる人もいました。

中学生のときに数学が得意だった人でも勉強の仕方を間違えると、すぐに不得意になってしまいます。中学と高校では同じ勉強の仕方では、良い結果が得られませんです。

この記事では、1000人以上の受験生をみてきた経験をもとに、定期テストで良い結果を残す方を紹介していきたいと思います

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中学数学の定期テスト対策

実際にできていたかどうかは抜きにして、理想の定期テスト対策を頭に浮かべてみましょう。

中学のときの定期テスト対策でよく言われていたこと
  1. 日ごろからある程度は勉強する。
  2. 定期テスト2週間前からしっかりとした勉強を始める。
  3. 出題範囲の全パターンの問題を徹底演習。
  4. 過去問を入手して演習。

1と2は学習習慣に関するもの、3と4は学習方法に関するものです。高校数学の定期テスト対策においても、1と2は心掛けたいです。

実際に、ほとんどの高校生が「普段から学校の課題をこなしている」「定期テスト2週間前には何らかの対策を始めている」と答えます。

高校生の定期テスト対策で必ず必要なこと
  • 普段から学校の課題はきちんとやる。
  • 定期テスト2週間前には対策を始める。

念のためもう一度確認しますが、これらのことは、中学のときには目標とされていたものですが、高校では目標ではなく、必ずしないといけないこととなります。数学が得意・不得意にかかわらずしないといけないことと考えましょう。

3と4のような学習方法についても注意が必要です。高校での学習方法をどうするべきか考えるためにも、中学と高校の定期テストの違いをみていきましょう。

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中学と高校での定期テストの違い

中学と高校では、定期テストに大きな違いがあります。様々な違いがあるので説明していきます。

定期テストの平均点の違い

中学の定期テストの結果と高校の定期テストの結果を、100点満点で500人を母体としてイメージしたものを見ていきます。横軸が点数、縦軸が人数となっています。

別々だと比較しづらいですね。中学と高校の定期テストの結果を1つにまとめたものが、次のグラフです。

青い棒が中学、赤い棒が高校の分布です。

高校のグラフの方が、中学のグラフより全体的に左側に分布しています。つまり、高校の定期テストの方が全体的に点数が低くなります。

中学の定期テストの平均点は60点~70点となっていることが多いと思います。

それに対して高校の定期テストの平均点は50点~60点となっていることが多く、結果が酷い教科では平均点が30点近くになるときもあります。

平均点以外にも注目していただきたいのが、90点以上の人の人数です。グラフでは分かりづらいかもしれませんが、実際の高校の定期テストでは、「満点近くの点数をとれる人は多くない」というのが現実です。よって、満点を狙いに行く勉強は「理想」ではありますが、「現実的」ではないと思います。

では、なぜこのような違いが生まれるかを見ていきたいと思います。

定期テストの難易度の違い

中学と高校での平均点の違いが生まれる理由の一番は、問題の難易度です。当然、高校の内容の方が圧倒的に難しく感じます。高校の問題が難しく感じる理由は、

作業工程の多さ問題に出てくる文字の多さが原因です。

特に問題に出てくる文字の多さは高校1年生が乗り越えないといけない最初の壁となります。

例えば、同じ展開の問題でも、中学での問題と高校での問題では、見た目にもかなりの違いがあります。

この「問題に出てくる文字の多さ」への対応は、式の見方が重要となってきます。これについては、実際の問題を通して見ていくこととなるので、別の記事で説明させていただきます。

定期テストの出題範囲

中学と高校で定期テストの結果に違いが生まれる理由は、他にもあります。

出題範囲の広さです。

まずは中学3年生が1年間で習う単元を見ていきます。中学1年や2年のときに比べると、習う単元が増えたように感じました人も多かったのではないでしょうか。

ただ、高校ではさらに単元数が増えます…

劇的に増えます…

信じられないくらいに…

なんとこんなに…

高校によっては、これらの内容に加えて、2年生で習うはずの数Ⅱの単元を先行して、1年生のうちに学習します。

ちなみに「展開・因数分解」「無理数 (平方根)」は、中学では第1章、第2章に含まれています。この単元は、高校では数Ⅰの第1章の一部でしかありません。

1年間で習う単元がこれだけ多いため、高校の定期テストの出題範囲は、かなり広いものになります。

中学と高校の1学期中間テストの範囲を比較したものが下の表の青枠になります。

ということで、定期テストまでにこれだけの量を学習しなければいけないわけです。

これだけ範囲が広くなると、すべての単元のすべての問題を完璧に学習するのは難しいです。
(そもそも1年生の内容だけでも東大の問題レベルの問題も作成できるので、完璧に学習するのは無理です。)

定期テストでは、すべての問題を学習するのが難しい前提で、学習計画を立てる必要があります

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高校数学の定期テスト対策

ここまでの話を踏まえて、具体的にどう学習していけば良いか、みていきましょう。

使用教材

中学では、過去問が役にたった人も多いと思いますが、高校では過去問は役にたちません。特に学年が上がれば上がるほど無意味になります。

というのは、出題範囲が広いので、どの問題の系統が出題されるか、年によって違うからです。

また、同じ高校でも年によって、カリキュラム自体が違うことが多いです。そのため、出題範囲が変わってしまい、過去問が役に立たなくなります。

では、どの教材を利用して定期テスト対策を行っていくのが良いかというと、

定期テスト対策に有効な教材
  1. 学校の教科書
  2. 学校の先生から配布されたプリント
  3. 学校で買わされた問題集

普通の選択肢で拍子抜けですかね?

参考書など必要だと考える方も多いとは思いますが、定期テストの対策としては上記の教材で十分です。

なぜなら、高校の定期テストでは「絶対に落とせない問題をしっかりと取りに行く」という戦略が重要です。

さきほど説明した通り、出題範囲が広いうえに、難易度の上限も無いようなものなので、完璧に学習するという考え方自体が成り立ちません。

そのため、最低限の学習」を確実にすることが重要です

高校では、当たり前のことを当たり前のようにすること自体が難しいのです。高校の定期テストで上手くいかない人のほとんどが、当たり前のことを当たり前のようにできなかったからです。

よって、当たり前のことを当たり前のようにすることができた人が、定期テストで良い点を取れることとなります。

様々な参考書や問題集に手をつけて、どれもこれも終わらないという状況を作るのではなく、確実にできるようにしたい問題に絞ったうえで、その部分は絶対にできるようにする。その上で、余裕がありそうであれば、さらに手を広げていくのが良いです。

つまり、重要なのは優先順位です!

ちなみに、優先順位は、1→2→3の順として考えましょう。定期テストのことだけを考えると1と2だけでも十分です。入試の準備を考えると3まで利用したいです。また、部活などで学習する時間が無かったり、そもそも数学が得意でない場合などは、1と2だけでも十分です。

対策方法

さて、優先順位をつけて教材を学習していくことを確認しました。

大前提としては、「教科書」→「配布されたプリント」→「問題集」の順は守った方が良いです。

そのうえで、それぞれの教材の中でも優先順位を考えて問題の演習をしていきます。

特に、問題集はさまざまな問題が収録されているのが、良い点でもあり、悪い点でもあります。
(こんな問題、定期テストに出ないよ…という問題も収録されています。)

問題集に収録されている問題すべてを演習しきることは難しい前提で、どの順で問題に手をつけていくか、考えて演習しく必要があります。

下のグラフは、定期テストの範囲の問題を、単元別に難易度順に並べたものです。

単元が①~⑯まである場合を想定。単元により、基本・標準・応用問題の問題数は違うのが普通。

これらの問題をすべて演習し、定着することができればベストです。

ただ現実的には、すべて終えられる人はほとんどいません。そのため、終わらなかった際に、一番被害が少なくて済むように解き進めるためにはどうするか見ていきます。

問題集は単元ごとに基本→標準→応用問題が順番に並んでいます。問題集に載っている順に解き進めていった場合、途中で時間が足りなくなると、まったく手をつけていない単元が出てきます。

問題集の順番通り解くと、単元ごとに基本→標準→応用の順に解くことに
灰色の部分が学習済みの問題。単元⑨以降まったく手をつけていないことに…

次に、難易度別で演習していく方法を見てみます。

 『単元① 基本 』→『単元② 基本 』→ ・・・ →『単元⑯ 基本
→『単元① 標準 』→『単元② 標準 』→ ・・・ →『単元⑯ 標準
→『単元① 応用 』→『単元② 応用 』→ ・・・ →『単元⑯ 応用

のような順に演習していくと、

途中で時間が足りなくなっても、すべての単元の基本問題は演習できています。標準問題も大半は演習できています。

先ほどの問題集に載っている順に演習する時と比べると、解いた問題数が多いことにも注目したいです。

先ほどは早い段階で応用問題が出てきていたため、定着するのにかなり時間を要します。

それに対して、難易度別で演習していくと、時間がかからない問題ばかりを演習していくこととなるので、短時間で様々な問題に触れることができます。

仮に次の図のような定期テストの出題があったとします。(青い斜線部が出題された問題)

先ほどの2つの学習状況で定期テストを迎えた場合、定期テストの結果がどうなるかというと、

手をつけていない単元が多いため、結果は散々・・・
応用問題はまったく手が出せていないものの、基本問題と標準問題の半分以上が解けるため、まずまずの結果に!

難易度別に学習を進めていく方が圧倒的に学習効果が高いことが分かります。

安全かつ効率的に定期テストで高得点を狙えるような学習方法を心掛けましょう。

まとめ

高校での定期テストは中学の時と違い、終わりがありません。時間が足りなくなる前提で、何から学習していけば良いか正確に判断していくのが、定期テストで高得点をとるための秘訣です。

これは定期テスト対策だけの話ではありません。最終目標である大学受験に現役合格するためにも、時間の使い方を考え続ける必要があります。

常に学習方法を見直し、限られた時間で最大限の結果を勝ち取れるようにしていきましょう。

最後にまとめておきましょう。

高校生の定期テスト対策!
  • 普段から学校の課題はきちんとやる。
  • 定期テスト2週間前には対策を始める。(できれば1か月前から)
  • 教材の種類は増やさない
  • 優先順位を決める。

これらのことを心がけ、高校最初の定期テストで良い結果がとれるように頑張りましょう。

それぞれの単元でのポイントなどを紹介した記事もあわせて利用していただければと思います。

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