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分かりやすい【2次関数③】判別式と2次不等式の解法の仕組み!

数Ⅰ

こんにちは。ねこの数式のnanakoです。

今回は、判別式と2次不等式を中心に仕組みまでしっかりと理解して、応用問題を解けるようにするための準備をしていきましょう。

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2次方程式

2次不等式などの話に入る前に、2次方程式を見ていきます。

2次方程式を解く上で、因数分解できないときって、どうすれば良かったか覚えていますか?

解の公式

【公式】解の公式 

2次方程式\small \, ax^2+bx+c=0\,の解は、
  \small \displaystyle x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}
特に、\small b が偶数のとき、\small b=2b’ とすると、
  \small \displaystyle x=\frac{-b’\pm\sqrt{b’^2-ac}}{a}

因数分解ができない2次方程式に対して使っていく公式になります。

例題1

次の方程式を解け。
\small (1) \small 2x^2+3x-1=0
\small (2) \small 5x^2-4x-3=0

解説

\small \begin{align}(1) \displaystyle x&=\frac{-3\pm\sqrt{3^2-4\cdot 2 \cdot (-1)}}{2\cdot 2}\\[5pt] &=\frac{-3\pm\sqrt{17}}{4}\end{align}

\small \begin{align}(2) \displaystyle x&=\frac{-(-2)\pm\sqrt{(-2)^2-5 \cdot (-3)}}{5}\\[5pt] &=\frac{2\pm\sqrt{19}}{5}\end{align}

さて、続いては、解の個数についてみていきます。

判別式

突然ですが、2次方程式 \small x^2-6x+9=0 の解の個数は何個ですか?
実際に解いて解を求めてみましょう。
\small x^2-6x+9=0 を因数分解すると、\small (x-3)^2=0
これを解くと \small x=3

さて、解の個数は何個ですか?
1個だと思いましたよね~?

これが数学の世界の面倒くさいところ・・・

さきほどの方程式は、\small (x-3)(x-3)=0 と表せるので、それぞれのカッコから \small x=3 が出てきます。
よって、\small 3\,\small \,2\,つ出てくるので、解の個数は2つとなるんです。

続いては、方程式 \small x^2=-1 の解の個数はどうでしょう?

2乗して \small -1 になる数なんてないって思いますよね。実は、数Ⅱで新しい数『虚数』というものが現れます。

\small x^2=-1 を解くと、\small x=\pm\sqrt{-1} となる。
\small \sqrt{-1}=i\small i は虚数単位)とし、これを用いた数を虚数と呼びます。
(今まで習ってきた数字が実数で、実数じゃない数が虚数です)

つまり、\small x^2=-1 の解は \small \pm\sqrt{-1} の2個存在することとなります。
そうなると、2次方程式は、なんでもかんでも解の個数が2個となってしまいますね。
ということで、2次方程式の解の個数を区別して答えられるように、言葉遣いを整理しましょう。

  • \small x^2=4 \Leftrightarrow x=\pm2
     → 異なる2つの実数解
  • \small x^2-6x+9=0 \Leftrightarrow x=3
     → 重解(2つの解が重なっているので)
  • \small x^2=-1 \Leftrightarrow x=\sqrt{-1}
     → 実数解なし(異なる2つの虚数だったから)

ようやく、本題の判別式に入ります。判別式とは、2次方程式の解の個数について調べるものです。

【公式】判別式 

2次方程式\small \, ax^2+bx+c=0\,について、\small D=b^2-4ac判別式 という。2次方程式の解は、
\small D>0 のとき、異なる2つの実数解
\small D=0 のとき、重解
\small D<0 のとき、実数解なし
となる。

2次方程式が\small \, ax^2+2b’x+c=0\,の形のときは、解の公式は
  \small \displaystyle x=\frac{-b’\pm\sqrt{b’^2-ac}}{a}
でした。このときの判別式は、\small D/4=b’^2-ac と表されます。

役割は \small D と全く同じで、
 ① \small D/4>0 のとき、異なる2つの実数解
 ② \small D/4=0 のとき、重解
 ③ \small D/4<0 のとき、実数解なし
となります。

例題2

次の2次方程式の異なる実数解の個数を調べよ。
\small (1)  \small 2x^2-3x+5=0
\small (2)  \small 9x^2-6x+1=0

解説

\small (1)  判別式を \small D とすると、
  \small D=(-3)^2-4\cdot 2 \cdot 5=-31\color{blue}{<0}
 よって、0個(実数解なし
\small (2)  判別式を \small D とすると、
  \small D/4=(-3)^2-9\cdot 1\color{magenta}{=0}
 よって、1個(重解

例題3

次の問いに答えよ。
\small (1) 2次方程式 \small x^2-3x+k+2=0 が異なる\small \, 2\, つの実数解をもつときの定数 \small k のとり得る値の範囲を求めよ。
\small (2) 2次方程式 \small x^2+2kx+2k+3=0 が重解をもつときの \small k の値と、そのときの重解を求めよ。

解説

\small (1) 判別式を \small D とすると、
 異なる\small \, 2\, つの実数解をもつので、\small \color{red}{D>0} となる。
 よって、\small D=(-3)^2-4\cdot 1\cdot (k+2)\color{red}{>0}
 これを解くと \small \displaystyle k<\frac{1}{4}

\small (2) \small x^2+2kx+2k+3=0\ \ \cdots \,
 判別式を \small D とすると、
 重解をもつので、\small \color{magenta}{D=0} となる。
 よって、\small D/4=k^2-1\cdot(2k+3)\color{magenta}{=0}
 因数分解すると、\small (k+3))(k-1)=0
 これを解くと \small k=-3,\, 1
 \small (\normalsizeⅰ\small ) \small k=-3 のとき、① は \small x^2-6x+9=0
  因数分解すると、\small (x-3)^2=0
  これを解くと \small x=3
 \small (\normalsizeⅱ\small ) \small k=1 のとき、① は \small x^2-2x+1=0
  因数分解すると、\small (x-1)^2=0
  これを解くと \small x=1
 \small (\normalsizeⅰ\small ),(\normalsizeⅱ\small ) より、\begin{cases}\small k=-3 \,\normalsize のとき、重解は \, \small3\\ \small k=1 \, \normalsize のとき、重解は \, \small -1\end{cases}

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放物線とx軸の共有点

さて、まずは「交点」「接点」「共有点」という用語の違いを確認して…して…シテ…シte…site…していきたくないです。というのも、数学の闇みたいな話で、「交点」という用語が明確に定義されていない(決まっていない)んです。たぶん・・・(-_-;)

「交わる」という言葉の定義が曖昧なのが原因で、交点という言葉を使うと余計な議論を生むので、共有点という言葉を使おうというのが世論です。共有点とは、2つ以上のグラフが共有する点のことです。

これ以上、深追いするのはやめましょう。

では、放物線と\small \, x\,軸との共有点の問題を見ていきます。

例題4

放物線\small \, y=x^2-2x-8 \,\small \,x\,軸の共有点の座標を求めよ。

解説

\small x\,軸上の点は、\small y\,座標は0なので、次のような解答となります。

例題5

放物線\small \, y=x^2-4x-k-1 \,\small \,x\,軸と異なる \small 2 点で交わるときの \small k の値の範囲を求めよ。

解説

条件より、\small y\, 座標が\small \,0\, となる点が2つあるので、\small y=x^2-4x-k-1=0 が異なる2つの実数解をもつ。よって、判別式を \small D とすると、
 \small D/4=(-2)^2-1\cdot(-k-1)>0
これを解くと \small k>-5

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2次不等式

さて、これまでの問題でも使用してきた1次不等式は、みなさん大丈夫ですね。

2次不等式の解法の仕組み

\small x が1乗までしか無かったのが1次不等式です。2次不等式は、\small x^2 が含まれる不等式のことをいいます。2次不等式の解法は、1次不等式とは全く異なります。誘導に乗りつつ、2次不等式の解き方を理解していきましょう。

例題6

次の問いに答えよ。
\small (1) 放物線 \small y=x^2-4x+3 \small \,x\, 軸の共有点の\small \,x\, 座標を求めよ。
\small (2) \small y \, 座標が負となる\small \,x\,の範囲を求めよ。
\small (3)  2次不等式\small \, x^2-4x+3<0\,を解け。

解説

解法の流れはつかめたでしょうか? 実際の解答の書き方などを確認するためにも、あと数問解いてみましょう。

例題7

次の2次不等式を解け。
\small (1) \small x^2-5x+6≧0
\small (2) \small 2x^2-x-3<0
\small (3) \small 4-x^2<0
\small (4)  \small x^2-3x-1≦0

解説

続いては、放物線が\small \, x\,軸と異なる2点で交わらないケースの問題です。

例題8

次の2次不等式を解け。
\small (1) \small x^2-6x+9≧0
\small (2) \small x^2-6x+9>0
\small (3) \small x^2-6x+9≦0
\small (4)  \small x^2-6x+9<0

解説
例題9

次の2次不等式を解け。
\small (1)  \small x^2-4x+5>0
\small (2)  \small x^2-4x+5<0

解説

2次不等式はこれから数学の問題を解く上で、必需品となるものです。しっかりと練習しておきましょう。

絶対不等式

どんな\small \,x\,でも成立する不等式を絶対不等式と呼びます。実際の問題を見てみましょう。

例題10

次の不等式が常に成立するような定数\small \,k\,のとり得る値の範囲を求めよ。
  \small x^2-4kx+3k+1≧0

これまでの判別式や2不等式の話がちゃんと理解できていないと、不等号の向きが逆になってしまう問題です。

解説

まとめ

解の公式、判別式、2次不等式は、これからの数学でずっとお世話になるものです。これ以降の問題では、細かい説明抜きで、さらっと使用することが多いので、このタイミングでしっかりと理解しておきましょう」。

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